シリーズ150万部を売り上げる読書初心者の方にもおすすめの1冊を紹介します
あらすじ
舞台はコロナ禍の夏の滋賀県大津市
主人公・成瀬あかりが友人の島崎みゆきに対し突然
「わたしはこの夏を西武大津店に捧げようと思う」と
突拍子もないことを宣言する
閉店間近の西武大津店を中継する
滋賀のローカル番組に毎日映り込むという
奇抜な行動に始まり、様々なところで
周囲を巻き込んで大きな渦を巻き起こしていく
そんな主人公・成瀬あかりと周囲の人間たちが
織りなす青春短編小説です。
見どころ
・虜になること間違いなし芯の通った主人公・成瀬あかり
・成瀬に影響されてそれぞれの進む道を見つけていく人々
・滋賀県愛にあふれた舞台描写
感想
とにかく型破りな成瀬の一挙手一投足に
夢中になってしまいます。
周りからは不思議ちゃんと思われても
しっかりと自分の中の信念があって
まっすぐと進んでいく姿に心打たれます。
短編集になっていてページ数が少なめなこともあり
普段、読書をしない人にもおすすめです。
読み終わるころには琵琶湖に思い馳せ
観光船ミシガンに乗ってみたくなること間違いなしの1冊です。
◯概要
| 著者 | 宮島未奈 |
| 出版社 | 新潮社 |
| ページ数 | 208 |
| 発売日 | 2023/03/17 |

